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東京オリンピックとGDPとメディア

2021.8.12
先日8日に東京オリンピックが終わりました。直前まで世論調査では開催反対、延期などの声が大きく開催が危ぶまれましたが、とりあえず終わりました。選手はもちろんのこと、大会運営に携わる多くのスタッフやボランティアの方々、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。心から敬意を表します。
ただでさえ世界規模のイベントで運営は困難だとは思いますが、あわせて目に見えないコロナウィルス対策を講じるのも相当大変だったことだと想像します。

メダル数とGDP、メディアによオリンピックの捉え方という2つの観点で書きたいと思います。

まずは、日本のメダル数。金27、銀14、銅17の計58のメダルを獲得し、金メダル数、メダル総数とも史上最多を記録しました。選手の皆さんにも元気、勇気、感動をいただきました。個人的には卓球と柔道の勇姿は忘れることが出来ないくらい見惚れました。そして、メダル授与の際の『君が代』が流れると、心から感動し自然と涙が溢れてきました。
最終の各国のメダル獲得数をみますと、国別のGDPのランキングと似ているような気がしました。ドーピングの問題でロシアという国名では参加していないものの、ロシアやオーストラリアのメダル数は対GDP比では多いです。
経済的に豊かな国だからスポーツに打ち込める環境もあれば、貧困な国ではそれをバネにということもありますが、明らかに先進国やGDPが高い国が有利であることは間違いないでしょう。


次に、メディアとオリンピックについて。
東京オリンピックが8月8日に閉幕した翌日9日の朝刊。

朝日新聞
1面「五輪 異例ずくめ閉幕」「無観客開催 メダル最多」「負の遺産 すべて洗い出せ」
7面社説「混迷の祭典 再生目指す機に」「賭けの果ての危機」「失われた信頼と権威」「虚飾はいだ先の光」

産経新聞
1面「東京五輪 閉幕」「日本金27個 史上最多」「コロナ禍 残した遺産」
2面社説「全ての選手が真の勝者だ」「聖火守れたことを誇りたい」「魂を吹き込んでくれた」

日本経済新聞 
1面「東京五輪 閉幕」「コロナ下 世界と共に」「異例の夏 未来へ糧」「続1964 夢と現実」
2面社説「コロナ禍の五輪を改革につなげよ」「簡素化へさらに努力を」「多様性を未来へ」

オリンピック開催に積極的な産経新聞とは対極に朝日新聞は厳し目のコメントです。しかし、メディアの役割として、政府などの政治のチェック機能があります。私は今回の朝日新聞の記事全てはその通りだとは思いませせんが、一定の問題提起はしていると感じました。

直前のオリンピック開催について各新聞社の意見。朝日・毎日は反対、読売・産経は賛成。反対派はコロナ感染を懸念して、オリンピックが始まっても素直に日本のメダルが喜べない。賛成派はメダルラッシュでテレビ視聴率が上がったこと、さらにオリンピック関連で陽性者が出たものの日本在住の業務委託だったので、オリンピックとコロナ感染は関係がなかったと、これみよがしになっていました。誰しも情報や統計は都合の良いところしか使わず、都合の悪い情報や統計は目に入ってきません。

コロナゼロは現実的ではありません。ゼロを目指すからおかしなことになり、何でも反対になり、経済活動が自粛になるのです。医療だけが命ではありません。経済も命だと強く言いたいです。バランスです!目的や目標のためにどうやってやるか考えればいいのに。

これからも是々非々で新聞を読んでいきたい思います。
24日からはパラリンピックが開催します。まだまだコロナ感染(陽性)が拡大しそうで日本中は不安が広がりそうです。それでも私は選手の勇姿を楽しみにしたいと思います。