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攻め続けている阪神百貨店に行き改めて思ったこと

2021.10.21
東日本や関西以外の地方の方には馴染みが少ない阪急百貨店や阪神百貨店、スーパーのイズミヤ、阪急オアシスなどを展開するエイチ・ツー・オーリテイリング。店舗ごとの全国百貨店売上高ランキングでも1位の伊勢丹新宿本店(2019年2,740億円)に迫る2位の阪急うめだ本店(2019年2,412億円)、37位の阪神百貨店梅田本店(2019年463億円)です。関東の雄の三越を大阪の北浜や梅田から追い出した経営には凄まじいものを感じています。大阪生まれの髙島屋とはケンカをせずに、梅田の阪急と阪神、なんばの髙島屋、阿倍野(天王寺)の近鉄とは商圏が被らないので、すみわけや協力をしています。そして、関西では「阪急ブランド」は一種のステータスになっております。私も完全に阪急と阪神の虜になっている一人です。

また、ここ数カ月メディアを賑わしているエイチ・ツー・オーリテイリングとオーケーは関西スーパーを巡る争奪戦で泥仕合になっています。近年、流通業界では、コロナでますます百貨店離れが深刻化し、勢いのあったコンビニも低迷、スーパーはコロナで横ばい、今ではECの伸びが凄まじいです。

さて、先日先行リニューアルした阪神百貨店に行ってみました。まだ地下1階などの一部は改装中ですが、大きく変わったのは百貨店の顔となる1階。もともとから阪神百貨店は「食の阪神」と言われており、今回の大改装では地下2階、地下1階、地上1階、地上9階は何と「食」に関するフロアです。全11フロアのうち4フロアが「食」で阪神百貨店の本気度が伝わってきます。地上1階中央には「食祭テラス」で食のイベントをやったり、バルがあったり、珍しい全国のおやつが勢ぞろいです。また、これまでワインやパンに力を入れていましたが、お客さまを飽きさせないためイベントや店舗の入れ替えを頻繁に行うという工夫が随所に感じられます。阪神百貨店には定期的に足を運んでみようと思います。

さて、新型コロナウイルスで百貨店の状況は厳しいですが、日常生活が楽しめるような売り場作りをしている阪神百貨店の姿がありました。同グループの阪急百貨店は高級志向、上質感、文化的、開放的、先進的、唯一という言葉が当てはまると思います。阪急と阪神が全く違う店づくりでグループのすみ分けと言いますか、相乗効果が出てくると思います。阪神百貨店に行き、私たちの会社も変わっていかないといけない、投資をし続けなければならない、何が強みなのか、他社とどう違うのかを明確にする、そんなことを強く思いました。