お知らせ
年金大改革時代が到来!?
2022.11.14
アンジンの柏木です。
11月3日、5日の2日間多くの方に「人生100年時代に備えるマネー教室」にご参加いただきまして、ありがとうございました。
人生100年時代って聞くとピンとこない方もいらっしゃるかもしれません。
男性は4人に1人、女性は2人に1人が90歳以上生きる時代です。
これまでは長生きできることが素晴らしいという時代でしたが、これからは長生きすることにもリスクがある時代へと変化していきます。
というのも今後の年金の制度が変更されようとしているからです。
今年政府は様々な年金制度の改正案を出しています。
①年金の支給額の実質減額。
マクロ経済スライドで厚生年金は2025年まで、国民年金は2046年まで減額されます。
それを厚生年金、国民年金どちらも2033年まで減額にする案が出ています。
2033年まで減額となると厚生年金で月額15.5万円もらっている人は2033年には13.6万円と年間約7万円も減額される試算が出ています。(年0.9%ずつ減少する前提で計算)
②国民年金の保険料納付期間を40年間から45年間に延長
現在は一般的な定年退職60歳で保険料の支払いも終わっているのですが、
これが65歳まで保険料の支払いを義務化する案が出ています。
③厚生年金の加入年齢上限を75歳まで引き上げ
現在は70歳を超えて会社で働いても保険料は給料から引かれないのですが、75歳まで加入させて保険料を払わせる案が出ています。
④厚生年金加入の適用拡大
2022年10月に従業員100人以上の会社で週20時間以上勤務し、かつ月8万8000円以上の収入がある短時間労働者(パート、アルバイト)に厚生年金の加入が義務化されました。
2024年10月からは従業員50以上の会社で厚生年金の加入が義務化されます。
さらに49人以下の会社も対象にする案が出ています。
高齢化と今後の現役世代と高齢者のバランスの変化により、もらい始める時期は遅くなり、もらえる額は減って、払う額は増えている傾向です。
さらにこの方向性が進むと18歳から成人ですから支払期間は18歳から65歳、受給開始は70歳からになるかもしれません。