お知らせ
皆さんはコオロギ食べたいですか?
2023.4.6
とある自民党の大物議員がコオロギを食べるパフォーマンスをインターネット上で見ました。昨今、酪農家やコメ農家の経営が厳しく、自殺者が出ていると聞いたことがあります。それにも関わらず、昆虫食をアピールするのは政治家としてどうかしています。国益はどこにいったのでしょうか?コオロギでタンパク質を摂取出来るとのことですが、国産大豆で良質なタンパク質を摂取できます。コオロギ食が地球を救うために良いというのは大きな違和感があります。
「世界で最初に飢えるのは日本 食の安全保障をどう守るか」の著書で、元農水官僚の農業行政等に精通する東京大学大学院農学生命科学研究科教授の鈴木宣弘先生によると、
・今、米作や酪農などの、国民の命を守るために本来必要な食糧生産が、肥料や飼料や燃料が高騰する状況の中、危機に陥っている
・生産コストは上がる一方なのに、米や牛乳の価格は少ししか上げられないので赤字が膨らみ、農家や酪農家はとても経営していけない苦境にある
・北海道では牛乳の需要減に対応するため、乳牛を『廃用牛』として食肉用に出荷するよう促したが、供給が溢れて廃用牛価格の大幅な下落を招いた
・乳雄子牛の価格暴落も重なり、値段が付かず薬殺されるケースも続出している
・本来であればまともな農業生産力を高め、国民に食料を供給できる態勢を整えて危機に耐えられるようにしなければならないのに、“牛乳搾るな”“牛殺せ”“米作るな”では、セルフ兵糧攻めをやっているようなもの
・それでいてコオロギを食べようというのは本末転倒も甚だしく、正気の沙汰ではない
・まともな食糧を確保することにお金を使わないで、どうして未知の部分があるコオロギを食べるという議論になってしまうのか、通常の感覚からすれば信じられない話
とのことで、非常に共感します。今後、世界的に食糧難が起こると私も考えています。食料の安全保障は、全ての日本国民に関わります。特に政治家は、思想や政党の違いはあるかもしれませんが、超党派で喫緊に取り組む事案です。日本の素晴らしい国土や海からの豊かな食が絶える危機に直面しています。このままだと、前述の東大の鈴木先生の著書のタイトル通りになり、日本国民は飢えて死んでしまうことになります。