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NISAで投資ができる商品の条件

2023.7.3
先月、来年からの新NISA制度で投資できる投資信託が第一弾として1,000本発表されました。
この1,000本は、国内の6,000本ある投資信託の中から選ばれたのですが、そもそもNISAで投資ができる投資信託はある条件を満たさないと選ばれないという決まりがあります。

その条件がこういったものです。

・主な投資対象に株式を含むこと
・投資信託が運用される期間は無期限又は20年以上であること
・「毎月分配型」ではないこと
・原則デリバティブ運用ではないこと

なるほど、と思う条件もありながら4つ目の「デリバティブ」って何?と思われる方も多いと思います。
デリバティブとは…現時点で、将来いくらで売買できるかを約束しておくことができる取引のことです。例えば為替の影響で価格が変わるガソリンの取引はデリバティブ取引でできるだけ為替の影響を受けないようにされています。
ただ個人がする長期の資産運用にも、デリバティブ取引は合っているかというとそうでもないわけです。
例えば、2倍3倍の値動きになるレバレッジ型の商品を買って10年20年先お金を引き出す時に損してしまう事や、新興国債券のような通貨選択型の商品を選び10年20年先に、株式が中心の他の投資信託と比べると全くお金が増えていなかったというような可能性もあるためです。

ちなみにFXもこのデリバティブ取引に分類されます。

新NISA制度といえば…投資する上で受けられる税制メリットがなんと無期限(現在は5年~20年)で受けられますが、上の4つの条件からも、長期投資をして増やしていきましょうというメッセージが感じられます。
長期的に真面目に投資を続けていくとまずは決心する事から始めていきましょう。