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森喜朗会長の発言とメディア、世論に思うこと

2021.2.11
2月3日の日本オリンピック委員会の臨時評議員会で、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の森喜朗会長の女性蔑視発言が波紋を広げています。臨時評議会の全体の70分のうち約40分に及ぶ時間は森会長が挨拶されました。森会長の40分の内容は、まず日本の体育界・スポーツ界の歴史、今後の日本のスポーツ界は次世代の橋本聖子さんや山下康裕さんに頑張っていただきたい旨の内容をお話されたました。その直後が問題発言と言われています。


ここからが波紋が広がっている発言です。


これはテレビがあるからやりにくいんだが、女性理事を4割というのは文科省がうるさくいうんですね。だけど女性がたくさん入っている理事会は時間がかかります。これもうちの恥を言いますが、ラグビー協会は今までの倍時間がかる。女性がなんと10人くらいいるのか今、5人か、10人に見えた(笑いが起きる)5人います。

女性っていうのは優れているところですが競争意識が強い。誰か1人が手を挙げると、自分も言わなきゃいけないと思うんでしょうね、それでみんな発言されるんです。結局女性っていうのはそういう、あまりいうと新聞に悪口かかれる、俺がまた悪口言ったとなるけど、女性を必ずしも増やしていく場合は、発言の時間をある程度規制をしておかないとなかなか終わらないから困ると言っていて、誰が言ったかは言いませんけど、そんなこともあります。

私どもの組織委員会にも、女性は何人いますか、7人くらいおられますが、みんなわきまえておられます。みんな競技団体からのご出身で国際的に大きな場所を踏んでおられる方々ばかりです。ですからお話もきちんとした的を得た、そういうのが集約されて非常にわれわれ役立っていますが、欠員があるとすぐ女性を選ぼうということになるわけです。


これまでが波紋を広げている発言です。


その後にお話しされた内容は、開催まで半年を切っている東京オリンピック・パラリンピックをどんなことがあってもやるという強い想いを述べられています。延期により何よりアスリートに、そして東京都民や国民の税金負担、交通機関、宿泊関連への経済的な影響を心配されております。また原点は東北の震災から始まり、その他の数々の災害から立ち上がっている方々を激励しよう、皆さんを元気づける、ということがオリンピックの最大の目標で、最後にどんなことあってもこれはやらなきゃなりませんと強くおっしゃりました。
ここまでが森会長の発言の内容です。


森会長は7年以上に渡り組織委員会の約5,000人の職員と関係者とともに、IOC、競技団体、自治体、企業など国内外の様々関係個所との膨大な調整をしながら準備をしてこられました。オリンピックという大きなイベントは森会長だから出来たとも言っても過言ではありません。しかも無報酬で。2019年のラグビーワールドカップ日本開催も森会長の功績は言うまでもありません。

だからと言って、森会長の発言は決して誉められたものではありません。不快になる方が大勢いることの想像力が無かったのか、傲慢だったのか分かりませんが。一方では森会長のおっしゃることも一部は理解できます。発言全体を読むと女性蔑視とまでは言えるような言えないような。森会長はサービス精神が旺盛な方らしく、口が滑ることもしばしばありました。まあなんと正直な方と言いますか。今回もいつも通りに悪気が無く発言をされたと推測しますが、元首相で影響力のある方なので、メディアには切り取られて報道されることも分かっているはずです。また、ここぞとばかりに左派メディアや論客にコメンテーター、野党に付け入られ、挽回できたであろう会見では火に油を注いでしまいました。東京オリンピック・パラリンピックがいい雰囲気で開催されるためにも、残念ですが看板を掛け替えないとおさまりません。とは言いましても、言うは易しで、後任は国際的に知名度が高く、東京五輪に関わって来られた安倍前首相が適任だと思います。森会長の功績は心から敬意を表したいと思います。

最後に男女について。
女性が男性の事を言ったらこのような騒動になっていたのでしょうか。また、このように一方的に誰かを叩く風潮が心地悪いと感じるのは私だけではないと思います。女性と男性はそれぞれ違うのは当然で、協力や補完し合いながら生きていきたいものです。

いずれにせよ、話が長いのは森会長なのですが。